園田 |
成瀬さんはレイシェルスタジオは1年ぶりくらいですね |
成瀬 |
そうですね。それにしてもケンタの配達が4時以降なんて不便ですね。私油ものに目がないんですよ。 |
園田 |
成瀬さんおなかすいてる? |
成瀬 |
すいてます |
園田 |
じゃここでお話を伺うのを止めて、どこか食べに行く? |
成瀬 |
賛成です。 |
・ ・・と、かなり残っていたQooオレンジを一気のみし、こちらを見てニコッと笑う。 |
成瀬 |
| (パスタをほお張りながら)わたし、JAZZ試写会で初めて見たんですけど、自分にとってあまりにリアルなドラマだったので普通の観客としてはらはら見ていたんです。でもB面(夢のシーン)でホッとするのも束の間、私が出ているんで気が抜けませんでした。私としては共感したのはどちらかというと洋子ちゃんの出ている現実世界ですね |
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園田 |
そうですか。 |
成瀬 |
私くらいの年代の女性には多かれ少なかれJAZZみたいな葛藤があると思うんです。取り立てて何か事件があったり、ドラマチックな展開が無いところが本当にリアル。食い入るように見ちゃいました。だから舞台挨拶もめちゃくちゃで、お客さんにお礼言わなきゃと思っていたのに訳分かんなくなっちゃった。 |
園田 |
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でもそもそも人間同士が惹かれあったり、距離を近付けていくってことはそうドラマチックなものじゃないと思います。日常の交流を積み重ねていくうちにどういう訳か信頼しあっていますよね。距離が近付いている。一時的なイベントでドラマチックに意気投合した相手はすぐに疎遠になることが多いのではないですかね。 |
よくホテルのロビーにいる何もしゃべらない老夫婦の信頼関係って凄いものなんでしょう。 |
成瀬 |
神秘的ですよ。 |
園田 |
だから成瀬さんの白い女なんかを出したくなるんでしょう。 |
成瀬 |
私はこの映画は女性向け、しかも20代後半から30代の女性向けの映画の様な気がする。 |
園田 |
なるほど。私もそう思います。でもアンケートでビッチリ書いてくれるのは男性の方が多少多かったかな |
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[ 製作助手 木村 ]
僕の男性の友達が見に来ていて最後までアンケート書いてました。『宗教的な映画だ』なんて言う奴がいて、それを聞いてそいつのことを尊敬しました。 |
園田 |
俺よりわかってるって? |
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[ 製作助手 木村 ]
そうっすね(遠くを見つめる) |
園田 |
宗教的と言えば成瀬さんはまさに宗教的な存在でしたね |
成瀬 |
そうです。天使よりも人間味溢れていて、葉子のことを全て分かっている。・・・守護天使の優しさはやはり母親に近いのでは?と思いました。だからもし私が母親に実際になってこの役をやったらもっと深い表現ができた気がします。 |
園田 |
一番難しい役ですよ。でも藤木さんも成瀬さんもご自身慈愛の深い方だから技術を超えてちゃんと成り立たせているところが凄いと思います。 |
成瀬 |
| めったにない役をやらせてもらって本当に勉強になりました |
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園田 |
自分勝手にやってると思ってても自分を見守る存在が必ずあるって思います。成瀬さんはこの凄まじいドラマを温かく包んでいるんですよ。 |
成瀬 |
だと良いですが。俳優としての勉強も勿論なんですが、人生そのもの勉強ですね。・・・私はこの世界にはいったのは本当に遅くて20代中盤なんです。会社にも普通に勤めていたんですが、本当に昔から好きだったお芝居がしたくてたまらなくなった。そんなこともあって勉強していく、学んでいくってことは私にとって本当に必要なものです。今回は本当に勉強になりました。 |
園田 |
ところである有名監督がB面を全部なくしたとしても面白いんではないかという積極的な提言をされているそうです。これは映画トータルの問題でとても有り難い御批判なのです。成瀬さんはこれに関しては? |
成瀬 |
うーん、かちんと来ますね。 |
・・・成瀬さんは音をたててタラコスパゲッティーを食べはじめました。 |